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聴覚化のすすめ

2019/09/05 Thu 03:50

タルパの創造の基本はイメージの繰り返しなんだけど、それは聴覚化でも例外じゃない。

つまり、タルパがどんな声をしているかをイメージする。そして、それを繰り返すことで、自動でイメージできるようになる。これが聴覚化だ。

そのためにはイメージ力が必要なわけだけど、イメージ力を鍛える訓練については過去の記事:視覚化のやり方で扱ってる。

今回は、イメージ力を鍛えた上で、どのように声をイメージするかを書こうと思う。

というのも、聴覚は意識的にイメージしにくいからだ。多くの場合。

多くの人が、小説を読んだり、書いてあるものを読むときは頭の中で声を読み上げている。

けれどその際、細かい声質や音の響きは、イメージされないことが多い。
それに、意識的に声をイメージする、という経験は、あまり行われない場合が多い。
たいてい誰かの言っていたことをプレイバックするだけだし、妄想においても、オリジナルの声のリアリティは追及されないことが多い。たいていは、声そのものよりも、言っていることが重要だからだ。妄想のCVでもつけてる場合はともかく。

だからまあ、声をイメージする場合に、困ってしまう場合がある。
どんな声にすればいいんだろう?

本や漫画を読むときのような、ふわっとしたイメージから先に進めない場合がある。

もちろん、言うまでもなくできるだけ具体な声のイメージがある方が聴覚化しやすい。

ではどうすればいいのか?

細かく設定することだ。

すでに大まかなイメージがある場合は、細かい肉付けをする。
無意識から受け取るように声を聴いている場合も、さらに、意識的にイメージを付け足す。肉付けする。

そして、細かく設定した全ての要素をはっきりイメージできるようにする。

そうしてイメージを固め、何度も意識的にイメージすることで聴覚化することになる。

もちろんイメージを繰り返すために小さい工夫や方法の違いはあるだろうけど、基本はそういうことだ。

では、タルパの声を設定する(または肉付けする)場合は、具体的にどんな要素を設定すればいいんだろう?
箇条書きにしておいた。これだ。

・声の大きさ
・声の高さ
・話す速さ
・抑揚の強さ
・発音の明瞭さ
・声がこもるか、通るか
・声質
・声の太さ
・整数次倍音が強いか、非整数次倍音が強いか

以上8つの要素を設定すれば、タルパの声の具体的なイメージが出てくると思う。
一見膨大な量に見えるけど、一つ一つ習得していけばそんなに大変でもない……かもしれない。

以下の点を決めるだけじゃなく、違いをはっきりとイメージできるようになれば、半分以上聴覚化ができているようなものだ。
では、どのようにイメージできるようになるか? 繰り返しと根気だ。逆に言うとあきらめずにやれば必ず上達してくる。

では、ゆっくりと一つ一つの要素を解説していこうと思う。

① 声の大きさ

これはもう単純に、声の音量だ。
けれど、僕たちが声をイメージするとき、意外と声の大きさはイメージしていないことが多い。

自分に対して声が大きいか小さいか(または同じぐらいか)だけでも決めておくと、イメージの助けになる思う。

② 声の高さ

これも、言うまでもないかもしれない。

話すときの声の音程が、どれだけ高い音なのかだ。

あまり語ることもないのだけど、高い音と低い音でどんな印象を受けるか書いておこうと思う。
これは完全に主観なので、参考程度に留めててほしい。

高い:明るい, 明確, 不安定, 軽い
低い:暗い, 不明瞭,  安定, 重い

③ 話す速さ

これも単純に、どれだけの速度で言葉を発するかだ。

極端に早口の人はともかく、普通の人でそんなに違いはあ
るのか?と思うかもしれないけれど、注意深く聞いてみると、固有の速度やリズムがあることがわかる。
友達と話すときなんかに、速さに注意して聞いてみてもいいかもしれない。僕は友達がいないから半分以上イメージで済ましたけれど。

また、これは話す速さに限らないけれど、細かな違いを聞きわけられるようになると、イメージをする役に立つ。
なぜなら、頭の中で違いを認識できるからだ。えんじ色と茜色の違いが分かったほうが、うまく赤色をイメージできたりする。それと同じだ。

④ 抑揚の強さ

ここで言う抑揚の強さとは、会話するときに、どれだけ音の高低差があるか、ってことになる。
英語で言うとイントネーションだ。

これは、もともとの声の高さとは違う。言葉の中での、高さの差だ。

例えば、「飴を舐める」と発話したとする。

この場合、"あ"と"な"のところで音が上がるわけだけど、ここで音が大きく上がる人と、あまり上がらない人がいる。
これが抑揚の強さの違いだ。ここの高低差が大きいほど、抑揚が強い、と言うことができる。

ちなみに、男性と女性では、女性の方が抑揚が強い傾向がある。
男性は音量の差は大きいけど、抑揚は平坦な傾向が強いみたいだ。

もちろん、方言を設定する場合は、独特な抑揚(イントネーション)を持つから、そこを中心に意識してみるといいと思う。
方言の違いとはつまり、言葉のイントネーションと語彙の違いだ。おそらく。

⑤ 発音の明瞭さ

言葉の発音が、

一般的な傾向として、話し慣れているほうが発音が明瞭なことが多い。
また、発音がしっかりしたほうが明るい印象を受けるし、逆もしかりだ。

わざと発音を明瞭でなくすことで、内向的な性格を表現したりできるかもしれない。

⑥ 声がこもるか、通るか

声のこもり具合も、人によって違う。
発音自体は明瞭でも、声が口の中でこもってるから聞き取りにくい、なんてこともある。あんまりないことだけど。

一般的に、声がこもるほど自身のない印象を受けるではないかと思う。逆もしかり。

ただ、設定しても、声のこもり具合をイメージするのが難しい。
これ自体を設定して云々というよりも、声が口の中で響いたりこもったりすることを意識する意味合いの方が強いかもしれない。

⑦ 声質

これはちょっとあいまいなものになる。

具体的に声にどんな特徴があるか、ということではなく、どんな印象を受けるか、ということだ。

たとえば、涼やかな声だ、とか、鈴を転がすような声だ、とか。

どうしても声の要素がある。

そんな時には、どんな印象を受けるか、というところから逆算してイメージするしかないときがある。

⑧ 声の太さ

これも、どちらかと言えば感覚の話になる。
とはいえ、声を決定するのに重要な要素でもある。

客観的な基準がないので書くことも少なくなるけれど、日常聞く声を分類してみて、どんな声が太い声で、どんな声が細い声なのかのイメージを自分の中で固めてみるといいかもしれない。

⑨ 整数次倍音が強いか、非整数次倍音が強いか

これは、すでに分かる人以外は設定しなくてもいいかもしれない。
自分も、最近までは設定していなかった。

詳しく説明するとちょっと長くなるので、詳しくは「整数次倍音 声質」あたりで調べてもらうことになると思う。

簡単に言うと、声の中に含まれる倍音の種類の違いによって、受ける印象が違うってことだ。
声質をけっこう強く設定できるので、できると便利かもしれない。


声の要素としては、これで以上だ。

後は、冒頭に述べたように、以上の点を設定した上で、細かくイメージすればいい。


これはどんな風にやってもいいんだけど、せっかくなので、自分のやっていた例を出してみようと思う。

小説を読んでいるときなんかに、頭になんとなく声のイメージが浮かぶ時があると思う。
というか、頭の中で読み上げて内容を把握している場合もある。
確か、日本人の8割はそうらしい。

その曖昧イメージに肉付けする。明確化していく。
上のリストに沿って、8つの要素を1つ1つはっきりとイメージしていく。

例えば、声の大きさはどのぐらいなのか考えて(感じて)はっきりとイメージしなおす。
どんな響きをしているのか、どんな声質なのか、できる限り細密に、リアルにイメージする。

リアルと言っても、別に現実離れしててもいい。要は「まるで実際にそこにあるかのようにリアリティを持たせる」ってことだ。

まだ声を細かく設定していないタルパの声をなんとなく受け取っている場合も、同じようにするといいかもしれない。

ともかくそうしていけば、声をイメージしていく技術が身につく。
それは声をイメージするとき全般に役に立つし、もちろんタルパの聴覚化に対しても同じだ。

実際に肉体の耳で聞くように聴覚化することはまた違った技術が必要だけど、夢の中ぐらいのリアリティはこれで大丈夫だと思う。

聴覚化は別にしなくてもいいんだけど、それを言ったらタルパの創造自体がべつにしなくてもいいことだ。
タルパに少しでも近づくため、やってみてもいいんじゃないかと思う。
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