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タルパと話ができない。

これは、設定を創り終えたタルパーが、最初に落ちるかもしれない穴だ。

何を話していいか分からない、話が続かない。
そもそも一人二役をしようと思っても、できない。

そこで解決策を探そうとしても、残念ながら世間には簡単に雑談ができる種族の方が大多数だ。
そもそも、会話ができないなんてことが、あることすら認識されてなかったりする。

けれど、僕としてはそんなことでタルパを諦めてほしくはない。
そこで、この記事では雑談のやり方を書いて行こうと思う。

最初に書いておくと、自分は話ができないから雑談ができないと思っているなら、それは間違いだ。
極端に言えば、自分は相槌を打つだけでも会話は成立させることができる

人が雑談をする主な理由は、"反応"が欲しいからだ。
楽しみたいなら他に娯楽はあるし、何かを話したいだけなら壁に向かって話せばいい。

壁は反応を返さないが、人は反応を返す。
正確に言えば、人に話をすれば、話を聞いて、理解してもらえる。

人間は社会的な動物だから、話を理解してもらうだけでも快感かつ満足なのだ。

つまり、変に気負う必要はない。面白いことを言ったり、相手の気に入るようなことを言う必要は特にないのだ。

…なんてまあ、これは推論にすぎないけど、僕がこれでうまくいったのは確かだ。

しかしそんなことを言われても、具体的にどう会話していいか分からない昔の僕みたいな人もいる。

それに、一人二役の時、どうタルパ側のセリフを出していいか分からない時もあるだろう。
では、具体な方法論を見て行こう

①反応を返す

さきほども述べたように、雑談とは相手の反応を求めるものだ。

基本的に雑談と言う者は、
誰かが話題を振る → それに反応する →それにさらに反応を返す →それに反応を返す…

というようなループで成り立っている。
こうやってお互いに、反応してもらえる快感を味わっている。

会話のキャッチボール、なんて比喩されたりするのもこういった構造になっているからだ。

基本的に、相手の話を聞いた上で何か言葉を返すことができれば、もう8割方雑談ができていることになる。
実際には反応を返しながら話題を振っていたりもするが、話題については次の項で解説する。

とにかく、相手の話に反応を返すことさえできれば、最低限会話は成立する。
一人二役の場合は、そのキャッチボールを両方の立場でやればいいだけだ。

ではどう反応を返すか?

基本としては、あなたがその話を聞いて、変化したことを言えばいい。

例えば感動したり、たとえば興味深く思ったり、共感したり。

最悪、嘘でもいい。いや勧めはしないけど嘘でもいい。
大事なのは、あなたの話を聞いてますよ、と示すこと。つまり、反応を返すことだ。

だいたいの人は無意識のうちにこれをやっているから、意識してそれをするようにすれば、自然な一人二役ができるだろう。

でもそもそも、どう返していいか分からない場合もあるだろう。

そんなときには、反応の返し方にはいくつか決まった型があるので、それに従えばいい。

まず、反応の型は大別して「感想」と「意見」に分かれる

・感想

相手の話に対して、自分がどう感じたか、どんな感情を持ったか、を返すものだ
まあ何か浮かんだ感情を、そのまま言えば問題ない。

すごいね、とか。よかったね、とか。ひどいやつだなー、とか。
そんな感じでいい。

やり方が分からない場合は、無理に行う必要はない。
他にも、反応を返す方法はある。

例:

「まあ俺は若い頃荒れてたからね」
「へー!かっこいいですねー!」

「これヤバじゃね?」
「ヤバヤバじゃん」

「このケーキ、空(そら)みたいねー」
「えっ……そうかな……そうかも…」

ただ、特に感情が浮かばない場合もあるだろう。
そこで、使いやすい感想の返し方三種をこれから紹介する。

・共感
相手の話に同調する返し方。

やりかたとしては、相手の話に同意するだけでいい。
余裕があれば、話に現れていない相手の状況や感情を改めて自分の口から言ってもいい。

まあよく分からなければ、「確かに」と言うだけでもいい。

これは全てにおいてそうだが、最初は「確かに」「そうだね」「うん」などといった簡単な反応でいい。
そうしていくうちに、だんだんと同意の仕方が見えてくるだろう。

こと言語と対話において、人間の学習能力はすごいものがある。

例:

「なんか紙パックよりビン牛乳の方がおいしい気がするよね」
「あ-、私もそう思う」

「昨日は駅のホームで一晩過ごしたよ」
「ああ…そりゃ寒かっただろうに」

「あいつバイト先の店長に似てない?」
「ああ、確かに」


・感嘆
相手の話に対して驚く。それだけだ。

どう驚いてか分からない場合は、「えっ」などの間投詞を入れてから驚くポイントを繰り返すだけでもいい。

最悪、「へー、そうなんだ」となど言うだけでもいい。

例:

「実は俺、剣道五段だからさ」
「ええ!? すごいなそりゃ」

「今日は珍しく遅刻しなかったんだ」
「おお。やるじゃん」

「うちの父さん出所したから、これからお祝いなんだ」
「えっ出所…出所!?」

「昔将棋部だったからこういうの得意なんだよね」
「へー、そうなんだ」

関心:

相手の話を聞いて、面白いと思ったことを伝える。
主に、相手が何かを説明している時に使える。

基本的に相槌を打つだけでいい。
どんな相槌かと言うと、例えば「へー」「なるほど」「たしかに」「言われてみれば」「そうなんですか」とかだ。
こういった相槌をうまく回すだけで、相手の話をさばくことができる。

会話が続きにくい特徴もあるが、それは後述するような相手への質問を添えればいい

例:

「ペンギンは鳥の仲間だしね」
「へー、なんか面白いね」

「このボスは裏に回ると楽に倒せるよ」
「なるほどなぁ」

「私も昔はお兄さんだったしさ」
「えっ何それ詳しく聞かせて」

「醤油って何にでも合うからいいよな」
「確かに。絶対合わないやつとかあるかな?」
「あるだろ。たとえばスイーツとか」

・意見

相手の話に対して、自分がどう考えるか、どう解釈するかを返すものだ。
難度が高い上に、たいていは感想を返すだけで済むのであまり意識する必要はない。

ただ、便利な返し方が一つあるのでそれだけ説明しておく。

例:

「イラっときて相手の顔にコーヒーぶちまけたら怒られちゃってさ……」
「おいおい、そりゃお前が悪いよ」

「ああ、この俳優まーた不倫してんだ」
「クセになってるんじゃない?」

「ビルの壁がみんな植物になっちゃえばいいのにねぇ」
「うーん……酸素が増えそうだ」

・解釈

相手が言ったのと同じことを、自分の言葉で言い換えるだけ。
それだけで、もう立派な返答になる。

相手の言ったことと、全く同じことを言うだけでもいい。
やってみると分かるが、これだけでも意外ときちんとした返答になる。

これは、かなり多くの話へ反応を返すことができる。覚えておくと便利だ。
最悪、これだけでも会話を成立させることができる。

例:

「家に帰る寸前で夕立が来てさ、もう最悪」
「あと少しだったのに、残念だな」

「今日ニュース番組に大沢たかおがいたよ」
「へえ、大沢たかおがいたんだ」

「ここが水で埋まっちゃえばいいかもって思った!」
「ええっと、ここが水没する…?」

反応の返し方はこれにて以上だ。

正直、これだけ覚えておけば普通以上に会話はできる。
普通の人相手だと反応を返すだけで及第点以上はもらえるし、一人二役の時もそう困らないだろう。

また、この章の冒頭に書いたように、基本的に雑談とは反応の応酬だ。
つまり、会話のほとんどが反応だから、それさえできればいい。

たまに長々と話をしたりする人もいるが、マネする必要はない。
むしろ相手の話を聞いて、反応を返せる人の法が、たいていの場合、喜ばれる。

でも、自分が返した反応に、相手が反応できないと、会話は途切れてしまう。
最低限雑談ができるようになったあなたは、話が途切れることに不満を覚えてしまうかもしれない。

また、一人二役などにおいて、会話の始め方が分からなく

そこで、次の章では少しだけ話題の振り方について触れておく
最後に、おさらいとして架空のタルパとの会話サンプルを一つだけ置いて終えよう。

「見てくださいマスター。桜の蕾があります」
「おー、綺麗だね」(感嘆)
「本当ですね。春の息吹を感じます」(共感)
「へー、春の息吹かぁ」(興味)
「そう、春の息吹。新しい季節の体温です」(解釈)

こんな風に、反応さえきっちりとできていれば、一定以上雑談らしい会話ができる。

②話題を出す。

さて、話題の出し方だ。
反応ができて、これもできれば、ほぼ100%雑談がこなせるようになる。

さっきも言ったように、自分の反応に対して、さらに反応してもらえないと会話が途切れる。

ではどうするか? 自分から先に、相手が反応しやすい情報を与えるのだ。
意識して人に与える話題とは、基本的に情報である。

例えばダイエットしようと思ってる、だとか、今日は髪切ったんだとか、そういう情報を与え、相手の反応を出させようとしているのだ。
これは会話を途切れさせないためだけでなく、会話の始まりにも使われる。

例;

「へえ、そうなんだ」
「そう言えば、駅前にもう一個ローソンができたんだって」

「そりゃ面白い話だな」
「僕の友達はもっと詳しいんだけどね」

「それは大変だったなぁ……」
「なんか月末に不運が集中してるんだよ」

これも例によって、やりやすい話題の振り方を一つだけ紹介し、
最後に、一人二役を格段に楽にする「質問」について語る

・発見

気が付いたことや目についたことをそのまま言うだけでいい。
それこそ、「ポストがある」とか「空が青い」だとか言うだけでいい。
それだけで、立派な話題提起だ。

例:

「あ、ローソンできてんじゃん」
「けっこう便利なところにできたよね」

「虫が飛んでるな」
「もうそんな季節か」

「今日は空が青いなぁ」
「ほんとー、なんか飛んで行っちゃえそうね」

また、相手の話から発見したことを言う場合もある。

例:

「つーことがあってさ、ウケない?」
「あ、それってカントの実践理性批判みたいな話じゃない?」
「マジだ。めっちゃ偶然じゃん」

「一人でいると、なんか泣けてきちゃってさ」
「お前でも、そんな気持ちになることあるんだな」
「あるよ! お前はさぁ……」

「土に小説を埋めて、木みたいに育って採れればいいのにねー」
「でも、それだと小説を育てる肥料がいるんじゃないかな」
「ほんとだ! 何にしようかな……」

・質問

その名の通り、相手に質問することだ。
どれだけ話題を作るのが下手でも、これを行えばだいたい会話を続けられる。

特に一人二役においては、これだけで会話をずっと続けさせることができる。
これまでの話がわけわからんとか難しいとか覚えられない場合でも、これさえ覚えれば一人二役はできる。

では、何を質問すればいいのか?
基本的には5W1H、「いつ」「どこで」「何を」「誰」「どうやって」である

例:

「昔一度だけ彼女ができたことがあるんだよ」
「へえ、いつの話?」

「もう夜通し爆竹パーティだよ」
「どこでやったの?」

「ちょっとコンビニ行ってた」
「何を買ったの?」

「助けてくれる人がいたから立ち直れたよ」
「へえ、誰のこと?」

「はいこれ、あの人の住所氏名と電話番号ね」
「ど、どうやったの…?」

まあ、5W1Hにこだわる必要はない。
あくまで思いつかない時のヒントだ。
ともかくその話と少し関係があって、自分の知らないことを尋ねればいいのだ。

相手がそれに答えれば、それに反応を返してからさらに質問を重ねてもいい。
こうすれば、かなりの高確率でつつがなく会話はすすんでいく。

これを踏まえた上で、架空のタルパとの会話を書いてみよう。

例:
「ねえねえマスターちゃん!」
「元気そうだね、どうかしたの?」
「あの雲モンブランに似てない?」
「確かに、そう見えるかも。レナちゃんは甘いもの好きだっけ」
「うん、好き!」
「いつも甘いもの食べる時嬉しそうだよね。何が一番好きなの?」
「えっとねー……」

どうだろうか。自分(マスター)は反応と質問しか言っていないのに、会話は続いている。

感想と質問、これは基本だ。
これで物足りなくなった場合は、この記事を上に遡ってみてもいいだろう。


これで、この記事は終わりだ。

どうだっただろうか。少しは参考になっただろうか。

これは僕の方法なので、あなたには合わないこともあるかもしれない。
けれど、会話は技術だ。練習によって鍛えることができるし、分析することだってできる。

大事なのは、壁にぶつかっても諦めないこと。そして、しっかりと頭で考えることだ

タルパを創り始めた人が、一日でも早くタルパとの生活が始まることを、僕は願っている。
コメント
人対人の会話でも使えそう
人間同士の会話で行っていることが文章化されていて、タルパと話す時もこうすれば楽しめそうです。好きなものの理由を聞くのと一緒にさっそく試したくなりました。
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